1985年7月15日から同年12月26日にかけて、日本テレビ系列で24話が放映されました。その後、25話と26話のエピソードがOVAとしてリリースされました。この物語は、多くの惑星で人類が生活する未来を舞台にしています。WWWAに所属し、その過激さから「ダーティペア」と称される女性コンビ、ケイとユリの活躍が描かれています。小説との設定の違いとして、彼女たちには超能力がありません。また、彼女たちが引き起こす騒動は、ゴールデンタイムのTVアニメとして放送可能な範囲に抑制されています。 サポートキャラクターのムギは、原作では触手を持つ設定でしたが、アニメ版ではあまり描写されず、ほぼ普通の大きな猫として扱われています。その体色は黒から茶色に変更されており、メカニックはケイが担当しています。ただし、知能は人間並みに設定されており、ムギがクァールかどうかはアニメ本編では明らかにされていません。また、「あれでネコ科ってんだから先祖が知ったら嘆くだろうに」（ケイ）、「遺伝子工学もとんだイタズラをするものね」（ユリ）というセリフがあります。アニメのサポートキャラクターとしてはオリジナルロボット「ナンモ」が登場しており、故障した際にはムギが修理したとされています。ユリの武器であるブラッディカードは削除され、代わりに腕に巻きつけられる鞭や、通信機能を持つイヤリングなどが装備されています。 コスチュームは小説版から変更され、アニメ用に線が簡素化されています。ケイの衣装は薄緑色に赤の縁取りが施され、ユリは黄色に赤の縁取りがなされています。また、ブーツのデザインもそれぞれ異なります。専用宇宙船「ラブリーエンゼル」号のデザインも大きく異なり、原作では細長い砲弾状の垂直型宇宙船でしたが、アニメではスタートレックのエンタープライズ号を意識したデザインとなっています（一部作品を除く）。なお、WWWAの設定は小説では準公共団体（ITUやWHOなど国際連合の専門機関と同等）ですが、TV版では営利企業として描かれています。二人の上司は原作のソラナカ部長からグーリィ主任に変更されています。 スタッフ 監督：滝沢敏文、鹿島典夫（一部回） キャラクターデザイン：土器手司 メカニカルデザイン：阿久津潤一 コスチュームデザイン：細野不二彦 音楽：木森敏之 プロデューサー：初川則夫（日本テレビ）、吉井孝幸 制作：日本テレビ、サンライズ 主題歌 オープニング：「ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット」（作詞作曲：中原めいこ　編曲：佐藤 準　歌：中原めいこ） エンディング：「宇宙恋愛（スペースファンタジー）」（作詞作曲：中原めいこ　編曲：佐藤 準　歌：中原めいこ） 「宇宙恋愛（スペースファンタジー）」は、放送より大幅に前に発売された中原のアルバム「CHAKI CHAKI CLUB」（1985年5月22日）の収録曲ですが、歌詞中に「ダーティペア」を連想させるフレーズが含まれており、タイアップであるかアニメのための書き下ろしであるかは不明です。 声の出演 ケイ：頓宮恭子 ユリ：島津冴子 ムギ：巻島直樹 ナンモ：巻島直樹 グーリィ主任：沢木郁也 放映リスト コンピューターの殺し方教えます (1985.7.15) 可愛い天使は胸毛がお好き? (1985.7.22) 勝手に惚れな!恋はロシアンルーレット (1985.7.29) 追跡はチーズケーキと死のにおい (1985.8.5) クリアドスのどっくんどっくん! (1985.8.12) 危険がいっぱいダミーがいっぱい (1985.8.19) 愛こそすべて命賭けます逃避行!! (1985.8.26) やるっきゃあない！恋は女の起爆剤 (1985.9.2) うちらを買って！用心棒には美人がお得 (1985.9.16) え－っっっ?うちらが凶悪誘拐犯! (1985.9.23) ホホホ、ドレスと男はオニューに限る (1985.9.30) 小さな独裁者!触らぬ機密にたたりなし (1985.10.07) 何よこれ!玉のお肌がドロンドロン (1985.10.14) 金庫か選挙か?演説会は殺人びより (1985.10.21) ここ掘れニャンニャン果報は最後にやってくる (1985.10.28) まかせなさい!WWWAは素敵なお仕事 (1985.11.4) 出てこい出てこい暗殺者 (1985.11.11) ごめんあそばせ走る迷惑強行突破! (1985.11.18) 恋の恨みと逆恨み恨みはらさず愛させて (1985.11.25) 追憶のブルースは殺しのBGM (1985.12.2) うっそー!消えた463人? (1985.12.9) やったね!出てきた463人 (1985.12.16) 不安だわ…!?うちらの華麗なる報復 (1985.12.23) かなりマジ?マンションは危険なアドレス (1985.12.26) ひええっ!洋館の坊やはターミネーター (1987.1.1) ホ、本気!?美女にキャノン砲は脱出のキーワード (1987.1.1) ※ 25、26話については脚本は完成していましたが、放送枠の関係で製作されなかったものが後にバップからOVA「ダーティペア　ラブリーエンジェルより愛をこめて」として製作されました。CSなどでの放送では全26話として扱われています。