日韓合作映画「風の色（仮）」(来春公開予定)に、中国で絶大な人気を誇る俳優・古川雄輝(27)が主演することが明らかになった。日本でも大ヒットを記録した「猟奇的な彼女」などで知られる名匠、クァク・ジェヨン監督(55)が8年の歳月をかけて完成させた本作で、古川は一人二役という難役に挑む。監督もその才能を高く評価しており、アジア圏でのさらなる人気爆発が期待される。中国で「男神」と呼ばれるほどの人気を集める古川は、本作でアジアを代表するスターへの道を歩み始める。「猟奇的な彼女」の大ヒットでアジアを席巻したクァク監督の最新作に抜擢された古川。北海道を舞台にした本作は、恋人の最期の言葉「自分とそっくりな人がいる」を確かめるため北海道を訪れた東京の男性と、その男性に瓜二つの恋人を亡くしたばかりの女性との切ないラブストーリー。古川は東京在住の「西邑涼」と、札幌のマジシャン「村山隆」の、対照的な二役を演じる。クァク監督は古川の才能に惚れ込み、「美しい顔立ちと、その中に秘められた大きな力を感じた」と絶賛。カナダで7歳から18歳までを過ごし、英語も堪能な古川は、慶應義塾大学理工学部在学中に「ミスター慶應コンテスト」でグランプリを獲得した経歴を持つ。13年にCSドラマ「イタズラなKiss～Love in TOKYO」が中国で配信されると、人気は瞬く間に爆発。中国版Twitter（Weibo）のフォロワーは140万人を突破し、各誌の表紙を飾るなど、圧倒的な人気を誇る。海外スタッフとの仕事は初めてだが、「海外での活躍を常に目指していたので、この作品に参加できて大変嬉しい」とコメント。一人二役という挑戦にも意欲的で、監督との英語でのコミュニケーションなどを通して撮影に臨んでいるという。さらに、Mr.マリック氏からマジック指導を受け、その腕前も磨いた。日韓両国、そして中国、アジア全域へ。「男神」の人気が、さらに加速するだろう。